「作りたいのは、100年後の農業のカタチ」という理念のもと、環境に配慮した持続可能な米づくりを実 践されています。
JGAP認証やちばエコ農産物認証を取得し、安全・ 安心で美味しいお米や加工品を生産。
また、古代米や玄米餅、無添加の白餅など、素材の力を活かした商品が揃っています。
地域とのつながりを大切にしながら、未来の食文化 を育む挑戦を続けている 江口ライスファームは、 心豊かな暮らしを支える農業の新しいかたちを提案 しています。
2019年、江口ライスファームが始めた「手賀沼未来 ワインプロジェクト」は、柏市の耕作放棄地を活用し、 地元の風土に根ざしたワイン用ブドウの栽培に挑む 取り組みです。化学肥料を使わず、減農薬で育てる など環境への配慮を徹底し、丘の上に広がる畑で は、気候に合わせた樹形や作業タイミングの工夫が 施されています。
この畑で育てられているのが、希少な品種「メイヴ」。
天然酵母のみで醸造されたワインは、少量ながらも 高品質で、訪れた人々を驚かせる味わいです。ボランティアの力も借りながら、地域の自然と人の手が織 りなす、未来志向のワインづくりが進められています
千葉県柏市では、都市近郊ながら豊かな農地を活か、地元農業の振興に力を入れています。
柏北部地域の 「かしわで」、柏南部地域 「道の駅しょうなん」、柏市役所農政課、 「アグリコミュニケーション」などを通 じて、地域と農業をつなぐ活動が活発です。

手賀沼漁業協同組合
千葉県柏市に広がる手賀沼は、海に面していない地域にとって貴重な水産資源の宝庫です。
ここでは鯉、ざりがに、にじます、たなご、ホンモロコ、うなぎなど 多様な内水魚の養殖が行われており、知識と技術が支えていま す。
内水池の管理も行き届いており、サステナブルな取り組みが進 められているのが特徴です。
近年、家庭の食卓から姿を消しつつある内水魚ですが、こうした 伝統を守り、次世代へと継承することが求められています。 手賀沼フィッシングセンターでは遊水地も活用され、自然と触れ 合いながら学べる場としても魅力的です

船橋漁港で水揚げされるコノシロは、旨 みの強い白身魚で、成長したコハダとし て知られます。 小骨が多いものの、フライやつみれ汁に すると絶品。地元では給食にも登場し、 再評価が進む注目の魚です。
夷隅地域で獲れる鮑は、外房の荒波に育まれた天然もの。肉厚 で歯ごたえがあり、刺身や酒蒸しなどで豊かな風味が楽しめま す。 地元漁師の丁寧な漁と資源管理により、質の高い鮑が守られて います。

房総地域ではイノシシやシカなどの害獣被害が深刻化して おり、地域団体や企業が駆除と同時にジビエ料理として活用 する取り組みを進めています。
捕獲した個体を食資源として再利用し、環境保全と地域振 興を両立させることで、持続可能な地域づくりを目指してい ます。
これにより、害獣被害の軽減だけでなく、地域経済の活性化 にも寄与しています。
千葉県夷隅地方は、豊かな海と肥沃な土壌に恵まれた美食の 宝庫です。
ここで獲れる「夷隅の蛸」は、黒潮の影響を受けた荒波で育 ち、身が締まり、噛むほどに旨味が広がる逸品です。 地元では刺身や煮物、炙りなど多彩な料理で楽しまれていま す。
一方、特産「葉玉ねぎ」は、玉になる前の若採り玉ねぎ。柔らか く甘みが強く、葉も玉も丸ごと食べられる冬の味覚です。サラダ や炒め物など幅広く使え、地域の自然が育んだ旬の逸品とし て親しまれています。


